2013年10月16日水曜日

筋骨格系の問題を抱えた患者のためのPhysioDirect (電話アセスメントやアドバイスサービス)の有効性:実用的なランダム化比較試験: BMJ2013;346

フィジオダイレクトに関する論文の紹介です。

対面治療を行うために待機リストによる通常ケアと比較して、フィジオダイレクトPhysioDirect(理学療法士の電話アドバイスと必要に応じた対面治療)に基づくケア経路は、同じように臨床的に有効であるアドバイスや治療への高速アクセスを提供し、安全であるように思われる。しかし、この経路は理学療法へのアクセスを改善された患者の満足度と関連していたという証拠はなかった。

RESEARCH
Effectiveness of PhysioDirect telephone assessment and advice services for patients with musculoskeletal problems: pragmatic randomised controlled trial
BMJ 2013; 346

筋骨格系の問題を抱えた患者のためのPhysioDirect (電話アセスメントやアドバイスサービス)の有効性:実用的なランダム化比較試験:
BMJ2013;346

論文URL

Abstract
Objectives To assess the clinical effectiveness, effect on waiting times, and patient acceptability of PhysioDirect services in patients with musculoskeletal problems, compared with usual care.


通常のケアと比較して、筋骨格系の問題を抱えた患者で待ち時間とPhysioDirectサービスへの患者受容性で、臨床効果と影響を評価する目的。

Design 
臨床効果の同等性を評価するための実用的な無作為化比較試験。患者はPhysioDirectまたは通常のケアに2:1の比率で無作為化された。

Participants 
筋骨格系理学療法のために一般開業医に紹介された、または自らでの参加者である大人( ≥18歳) 。

Interventions 
患者が初期評価やアドバイスのための理学療法士に電話に招待するサービスと、必要に応じてそれに続く対面理学療法をPhysioDirect 。通常のケアは対面治療のために順番待ちリストに参加する患者を含んだ

Main outcome measures 
治療のための時間を待ち時間、非出席率、予定の数を測定します。主要アウトカムは、6ヶ月で身体の健康(SF-36v2 physical component score)であった。副次的転帰は、4つの他の健康上の成果尺度、 SF- 36v2から精神主成分得点とスケール、時間が仕事から失われ、患者の満足度や好みが含まれていた。参加者は、割り当てに盲検ではなかったが、結果のデータが割り当てにブラインドにて収集した。

Results 
PhysioDirectと通常のケアに743するために割り当てられた1506人の患者の結果は、 85%が6ヶ月 (1283 and 629 patients, respectively)一次アウトカムデータを提供した。 PhysioDirect患者は通常ケア患者よりも、より少ない対面の予定 (mean 1.91 v 3.11; incidence rate ratio 0.59 (95% confidence interval 0.53 to 0.65))、短い待ち時間(median 7 days v 34 days; arm time ratio 0.32 (0.29 to 0.35))と、より少ない割合の欠席 (incidence rate ratio 0.55 (0.41 to 0.73)) 。 6ヶ月のフォローアップ後、 SF- 36v2 physical component score は、グループ(平均-0.01で調整差( -0.80まで0.79 ) )との間で同等であった。健康アウトカム指標は、6週間のフォローアップにおけるPhysioDirectで少し大きな改善傾向で、6ヵ月の時点で差がないことを示めした。仕事から失われた時間に差はなかった。 PhysioDirect患者は理学療法へのアクセス権を持つことに通常のケア患者と比較して満足しませんでしたが、 6ヶ月(満足-3.8 %の差が( -7.3 %から-0.3 %)、 P = 0.031 )で、全体のわずかに低い満足度を持っていた。 PhysioDirect患者が将来PhysioDirect好む通常治療患者よりも高かった。有害事象は検出されなかった。

Conclusions 
PhysioDirectは、通常のケアと比較して同じように臨床的に有効である理学療法への高速アクセスを提供し、安全であるように思われる。しかし、それはわずかに低い患者の満足度と関連付けることができます。












2013年10月15日火曜日

ビデオ画像観察で、長期ケアユニットにおける高齢者の転倒を評価 Lancet. 2013

ビデオ画像観察で、長期ケアユニットにおける高齢者の転倒を評価した研究の紹介。

いままでの研究で示されているものよりも歩行時の転倒は少ないそうです。

~実感として歩行時の転倒は少ない印象が確かにあります。


Lancet. 2013 January 5; 381(9860): 47–54.

Video capture of the circumstances of falls in elderly people residing in long-term care: an observational study

Summary

Background

高齢者の転倒は、特に長期的なケア環境では、主な健康上の負担となっている。まこのような人々でどのように、なぜ転倒するかはほとんど客観的な証拠がない。我々は現実のビデオ映像によって、長期ケアでの転倒したときの分析することによって、そのような証拠を提供することを目的とした。

Methods

ブリティッシュコロンビア州、カナダの2つの長期ケア施設で、2007年4月20日、および2010年6月23日の間にこの観察研究を行った。デジタルビデオカメラは、共通領域(ダイニングルーム、ラウンジ、廊下)に設置された。転倒が発生した場合は、施設のスタッフがインシデント·レポートを完了し、私たちはビデオ映像を収集することができるように我々のチームに連絡を取った。チームは落下時の不均衡と活動の原因を精査検証アンケートを毎年、転倒にビデオを見直した。我々は、その後の違いはロジスティック回帰、対数線形ポアソン回帰を様々な原因による転倒、および一般化線形モデルで、様々な活動に従事しながら、反復測定の参加者の割合で存在したかどうかした。

Findings

私たちは、130人(78歳平均年齢は、SD 10)から227の転倒を確認した。最も多いの転倒の原因は不適切な体重移動(93 of 227) で、次いでつまづきまたはよろめき(48, 21%)、衝突またはぶつかり(25, 11%))、支持物の喪失(25, 11%))、脆弱(24, 11%)の順であった。滑り転倒は3%(6件)のみだった。最も転倒率が高かった動作は前方歩行(24%、54件)で、次いで静かな立ち上がり動作(13%、29件)、坐位動作(12%、28件)の順であった。長期ケア施設から以前の報告と比較して、我々は立っているときと移乗時の時の転倒発生が多く、歩行時の転倒はすくなかった。base-of-support よりも身体質量中心centre-of-massの動揺に起因する転倒が多いことを確認した。

Interpretation

最も一般的な転倒につながるイベントの順序への洞察を提供することにより、我々の結果は、長期ケアのバランスの評価と転倒予防のために、より有効かつ効果的なアプローチにつながるはずだ。

論文URL
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3540102/






2013年9月9日月曜日

パフォーマンスベースの評価と高齢日本人におけるパーソナルケア(日本における介護保険)の需要:横断的研究。 BMJ Open, 2013 vol. 3(4)

 介護保険の認定を受けている高齢者と受けていない高齢者を決定するパフォーマンス評価のうち、歩行速度が最も相関が強かったようです。とくにphysical independenceを維持するための予防戦略は快適歩行速度で1メートル/秒より遅い歩行速度を示す高齢者に必要とされているとの結論でした。10 351人の研究です。
 介護保険(要支援以上)の認定を受けているかどうかのカットオフポイントは握力:男性26kg、女性17kg、chair stand test(肘かけがない椅子から5回立つ)10秒、快適速度1m/s、Timed Up & Go test 11秒でした。理学療法士にとってこの数値は参考になると思います。
 *パーソナルケアとは介護保険を認定を受けていること

Performance-based assessments and demand for personal care in older Japanese people: a cross-sectional study.
Shimada, H; Suzuki, T; Suzukawa, M; Makizako, H; Doi, T; Yoshida, D; Tsutsumimoto, K; Anan, Y; Uemura, K; Ito, T; Lee, S; Park, H

OBJECTIVES:高齢日本人におけるパーソナルケアの需要を決定するための適切な臨床試験を識別する。
DESIGN: Cross-sectional observation study.
SETTING: Obu Study of Health Promotion for the Elderly (愛知、大府市) and 津久井 Ordered Useful Care for Health (241 day-care centres) cohorts in Japan.
PARTICIPANTS:合計10 351人の65歳以上が研究に参加した。(personal careありの6791およびpersonal careなしの3560
MEASURES: Physical performance testsでは、grip strength, the chair stand test, walking speed at a comfortable pace, and the timed up-and-go testが含まれていた。personal careとは日本で、介護保険制度で認定された参加者として定義した。
RESULTS: personal careを受けた個人は、すべてのPhysical performance testspersonal careのないものよりも著しく劣った値を示した(P <0.001)。歩行速度がPhysical performance testsのうちパーソナルケアの需要を決定づけることに最も有用であった(receiver operating characteristic curve statistics: men, 0.92; women, 0.94; sensitivity: men, 86; women, 90; specificity: men, 85; women, 85) 。年齢、性別、認知障害やその他のPhysical performance testsに調整した後、すべてのPhysical performance testsは、個々にpersonal careのための需要と関連していた。遅い歩行速度は(<1 m / s)でより強く、他のパフォーマンス指標よりもpersonal careの需要と相関していた(gait speed OR: 5.9; 95% CI: 5.0 to 6.9).


CONCLUSIONS:Physical performance testsは、高齢者におけるpersonal careの需要に関連付けられています。physical independenceを維持するための予防戦略は1メートル/秒より遅い歩行速度を示す高齢者に必要とされている。さらなる研究は、これらの予備的な結果を確認する必要がある。









ソース
http://bmjopen.bmj.com/content/3/4/e002424.short

BMJ Open とは 
2010817日、英国の医師会雑誌(BMJ)が、今秋、オープンアクセスジャーナル“BMJ Open”を創刊すると発表。BMJのプレスリリースによると、BMJ Openの強みは、医学関係分野の研究成果をいち早く提供できることにあり、論文はすべてオープン・ピア・レビューで、研究の実験結果と査読者のコメントがアクセプトされた論文とともに刊行。
First impact factor announced: 1.583 20 Jun, 13 | by Richard Sands, Managing Editor

2013年4月15日月曜日

転倒の発生率と転倒リスクのある地域在住高齢者の身体機能における多因子転倒予防プログラムの効果


転倒予防、介護予防、高齢者に関連する研究の紹介です。
結果としては運動介入を含む多因子転倒防止プログラム群(運動、教育、家屋改修など3か月のプログラム)はコントロール群(実際の運動などはなく、教育的な推奨のみ)は1年後のアフターフォロー調査の際には有意な転倒発生率の低下(身体機能の向上はあったが)は無かったとのことです。
介護予防事業の効率性、費用対効果が問われる内容の1論文です。

転倒の発生率と転倒リスクのある地域在住高齢者の身体機能における多因子転倒予防プログラムの効果 
Effects of a Multifactorial Fall Prevention Program on Fall Incidence and Physical Function in Community-Dwelling Older Adults With Risk of Falls
Archives of Physical Medicine and Rehabilitation Volume 94, Issue 4 , Pages 606-615.e1, April 2013
                                                                 
目的:転倒インシデントと地域在住高齢者の身体機能における多因子転倒予防プログラムの効果を評価する。
デザイン多施設共同無作為化比較試験。
設定3つの医療センターと隣接する地域保健センター。
参加者前年に転倒したり、転倒の危険にさらされたりしている地域在住高齢者(N = 616
 介入ベースライン評価後、対象被験者は無作為に介入群(IG)またはコントロール群(CG)に割り当てられた。被験者は生理学的プロフィールアセスメント(Physiological Profile Assessment:以下PPA)転倒リスクレベルによって階層化した。IGは、運動トレーニング、健康教育、家屋の危険性評価/改修、の8週間を含む3ヶ月間の多因子介入プログラムを受けた。その間に 薬物治療調査と共に、眼科や他の専門的な診察を受けた。CGは、直接運動介入なしで健康教育パンフレット、紹介、および推奨を受けた。 
主なアウトカム評価項目:主要転帰は、1年以内に転倒インシデント数であった。2次的転帰は、無作為化後3ヶ月でPPAバッテリー(全体的な転倒リスク指標、視力、筋力、反応時間、バランス、および固有感覚)、TUGテスト、台湾版の国際身体活動アンケート、EuroQol-5D、老年うつ病スケール(GDS)、および転倒恐怖感測定指標(Falls Efficacy Scale-International)
結果:参加者は76±7歳。低リスク群25.6%、中等度リスク群は25.6%と、高度なリスク群が48.7%含まれていた。累積1年の転倒発生率は、IG25.2%とCG27.6%であった(ハザード比= 0.9095%信頼区間、0.66から1.23)。 IGは、転倒リスクとのそれらのための全体的なPPA転倒のリスク指標、反応時間、開眼での重心動揺、TUGテスト、およびGDSで有意に改善した。 とくに高度なリスク群はCGよりも改善した。
 結論:運動介入を含む多因子転倒防止プログラムは、3ヶ月で転倒の危険性がある地域在住高齢者の機能的なパフォーマンスが向上したが、1年間の追跡で転倒を減少させなかった。転倒インシデントは、評価、教育、紹介、および推奨事項の間に生み出された意識の高まりによって、両方のグループで同時に減少している可能性がある。

論文URL
http://www.archives-pmr.org/article/S0003-9993(12)01201-4/abstract

2013年4月9日火曜日

第1回 回復期理学療法研究会のご案内

回復期理学療法研究会 : 第1回 回復期理学療法研究会のご案内  in 広島 :

第1回 回復期理学療法研究会のご案内

日時:
平成25年6月19日(水) 19;00~20:30

場所:
広島市西区民文化センター 大会議室C
〒733-0013 広島市西区横川新町6番1号

会場費:
500円

プログラム:
  • 開会の挨拶と当研究会の設立趣旨説明
  • 口述演題発表(5題程度を予定)
  • 閉会の挨拶
口述演題の登録

  • 締切は、平成25年5月31日です。

* 回復期の理学療法という枠組みにある研究会、学会などはありそうで無かった気がするので(疾患別はよくあるけど)、これからの発展に期待し、また私自身もそれに寄与したいです